ビジネスや営業活動で悩みを持っているあなたのお力になれば幸いです
営業マンは、「苦手なお客」を捨てなさい。
どんなお客様からも契約が取れる「スーパー営業マン」のスキルをマネしても「普通の営業マン」の成績は上がりません。
まずは合わないお客をさっさと捨て、相性のいいお客様と付合いを深めましょう。
満点思考を捨て、確実に平均点を取る「弱者の戦略」を実践コーチいたします。
苦手なお客様と無理して付き合って、苦しんでいる人にとって特に役立つ内容です。
目次:
序章 すべてのお客様と付き合う必要はあるのか?-私はこうして「地獄」から抜け出した/ 1章 口下手な営業マンがお客様に好かれるコツ/ 2章 訪問・アプローチで悩んでいるあなたへ/ 3章 お客様との商談でいちばん大切なこと/ 4章 クロージングが苦手な営業マンに足りないもの/ 5章 時間の使い方を間違えるな!/ 6章 へこみ・スランプで立ち直れないとき
★どんなに契約がほしくても、苦手なお客と付き合ってはいけない!
「使えないバカな営業は切ったけど、君のところは今のところ残してあげるよ」 あるお客様から、私はこんな信じられない言葉を聞きました。私の住宅営業マン時代の話です。 40代半ばのそのお客様はお堅い職業で、資金的にも言うことなし。しかし、問題はその人柄です。
露骨に高飛車で、こちらを見下した態度をとるそのお客様に接し、私は暗澹たる気持ちになりました。しかし、ノルマがある。契約は喉から手が出るほどほしい! なんとしても、私を選んでほしい! 「これで決めてください! 」 私は値引きに値引きを重ね、なりふり構わず頭を下げて契約を取りにいきました。まさに土下座営業です。
そうして何とか契約。しかし…。 ここで「とにかく顧客が上、営業は顧客の言いなり」という関係ができあがってしまったのです。 契約後の打ち合わせでも、オプション要求の嵐。断ろうものなら「契約を考え直すぞ! 」と脅し始める始末。けれども値引きばかりの契約ゆえ、これ以上は会社が許しません。完ぺきな、顧客と会社の「板挟み状態」に陥りました…。
そして、さらに地獄は続きます。 工事が始まってからも、打ち合わせになかった設計を無料追加しろと無茶をいい、別途費用がかかることを告げると工事自体の中止をほのめかします。私はそのたびに会社からは始末書を書かされ、物件の引き渡し日までほんとうに生きた心地がしませんでした。 私は仲間から心配されるほどにストレスがたまり、性格も暗く落ち込んでしまったのです…。
* * *
私はこの一件で「どんなに契約がほしくても、苦手なお客と付き合ってはいけない」と心に決めました。そしてこの経験をもとに、嫌なお客と無理して付き合わず「相性のいい顧客だけ」と付き合う【弱者の戦略】を磨き上げ、「4年連続・売上トップ」の座に輝いたのです。
「いいお客だけとつき合う? そんなうまい話があるかよ! 」あなたがそう思う気持ちはよくわかります。でも、本書の方法なら、平均的な成績どころか、イッキに成績が伸びてしまう人だっているのです。 私は本書でその【弱者の戦略】のすべてを明かし、頑張っているのに顧客が取れない営業マンの悩みにお答えします。これは7年もの間、ダメ営業マンを続けたから私だからこそ言える「真実」です!
学研マーケティング